横浜の歴史を伝える料亭あり

東海道の神奈川宿に坂本龍馬の妻おりょうが、龍馬の死後、勝海舟の紹介で仲居として働いていた料亭がある。
「田中家」というお店で、創業文久三年と、150年近く続いている横浜では一番の老舗料亭だ。

ずっと行ってみたいと思っていたので、休日に思い切ってランチの予約を入れた。

         (HP もね、料亭に行きましたよ。

横浜駅近くの平たんな大通りから階段を上って旧東海道に到着。現在は、にぎわった東海道の宿場町の面影もない細い道で、周りにはマンションが立ち並び、階段や急な坂が更に上に伸びている。目指すお店は、ポツンとマンション群の中にあった。思ったより狭い。

旅館のような個室でお食事だ。床の間には何やら写真が飾られており、脇にも、おりょうさんと思われる女性の写真が立てかけてあった。

さて、お料理は・・・。

20110718tan8.jpg 20110718tan9.jpg 20110718tan13.jpg
クラゲときゅうりのごま和え、鶏の皮を使ったみそ和えなど。らっきょは苦手なのできつかった。
夏らしい鱧とジュンサイの吸い物は、上品な味。

20110718tan14.jpg 20110718tan15.jpg 20110718tan20.jpg
マグロと鯵、生湯葉の刺身、つまにはみょうがが混ざっている。
カジキマグロの幽庵焼きには、蓼と大根のおろし
ヴィシソワーズは和風仕立てなのか、ドロドロせずさっぱり

20110718tan22.jpg 20110718tan23.jpg 20110718tan25.jpg
茶わん蒸しは余計な具材がなく味そのものの勝負、梅肉が効いている。
葉山牛のたたきはさすがに脂が多く、たくさんは食べられない。
茄子の冷たい炊き合わせが夏に嬉しい。

20110718tan27.jpg 20110718tan29.jpg 20110718tan32.jpg
もずく酢はすっきりさっぱり、これも夏向き。
じゃこご飯、赤だし、香の物。
白玉入り冷やし汁粉の器も涼しげ。

…と、夏用に冷たいものが多いメニューだった。

この後、女将が、昔の写真や地図をもって、お店の説明をしに来てくれる。

かつては、部屋の窓のすぐ下は海だったというが、150年前の地図で見ると確かにその通りだった。
だんだん海が埋め立てられ遠くになってゆき、やがて蒸気機関車が通り、横浜駅ができ、街道の神奈川宿はさびれてゆく。今は窓を開けても、隣のマンションや、横浜駅に続く味気ないコンクリートの道と、駅周辺のビルが見えるだけだ。

歴史がわかる貴重な写真も見せてもらった。宴席の菊池寛、200畳の大広間での名士たちの集い、芸子さんが呼ばれた華やかな玄関先、おりょうたち仲居さんの写真に加え、外人客も多かったことの証明に英語で書かれた昔のメニュー、ホテルとしても使われていた名残の部屋の見取り図など、面白いものがたくさんある。これらのものは、一料亭の歴史だけでなく、開港のころの横浜の歴史の記録としても価値がありそうなのだが、博物館では保管してもらえないらしい。外では見られないものなので、ここへ来たら、食事だけでなく歴史の楽しさや、伝統を守る女将さんの心意気も味わって帰ろう。

2011/07/20(水) | 外食日記 | トラックバック(0) | コメント(4)

«  |  HOME  |  »

がっぱあや

『No title』

もねちゃん、料亭デビューおめでとうございますe-420
でも・・・先を越されちゃったわe-330
料亭と聞くとなんだか敷居が高く、別世界のようなものに感じてしまいます
でも・・・その別世界を味わいに行くのが、醍醐味なのでしょう
私も将来、そんな場所にお邪魔出来るような素敵な大人になりたいものです
(・・・って、充分にいい歳しとりますがe-268

2011/07/20(水) 20:05:36 | URL | [ 編集]

夫婦ともかっぱ

『がっぱやさま』

料亭というと夜のほうが風情がありますよね。やっぱりそんな身分じゃないので、ランチにしておきました。
このお店は横浜と神奈川の駅の間にありますが、かつてはすぐ下が海だったと聞いて、ずいぶん埋め立てたんだなあと思いました。150年前はこの辺りはにぎやかな宿場町。今では想像もつきません。陸路だけでなく、船でやってくる粋なお客もいたそうです。

2011/07/20(水) 21:02:22 | URL | [ 編集]

ワンとも

『No title』

お龍が仲居をしていたのは知っていましたけど、
こんな立派な割烹料亭だったんですね。
文久三年創業ならお龍が働いていた当時はまだ開店10周年ぐらいでしょうか。
頑固でキツイ性格だからイジメに遭っていたそうですが、
ここがその舞台だったんですね~。

ランチでも十分に豪華で量もありますね。
器や盛り付けも美しいですし、見た目もスゴく美味しそう。
和洋問わず魚、肉の順なんでしょうけど、
空腹のうちにお肉を食べたいと思うのはワンともだけでしょうか(^_^;)

2011/07/21(木) 20:27:50 | URL | [ 編集]

夫婦ともかっぱ

『ワンともさま』

うーん、いじめられたかいじめたか微妙なセンですね。確かに写真でもきりりとしたお顔でした。おりょうをひいきのお客様もいたそうで、3年くらい働いたようです。酔っ払うと大変でてがつけられなかったとも・・・。今は龍馬ブームのあとで、このお店の看板娘(?)となっているので、やっぱりほめておかねばね!
私は、和食で肉が出てくると思っていなかったので、葉山牛の遅めの登場に狂喜乱舞したのですが、この脂で、且つ、生肉苦手のかっぱ♂は、一切れしか食べられませんでした。後はがっつり肉食の私が頂きましたが、さすがに二人前は多かったです。見た目よりお腹いっぱいになりました。
この料亭も、かつては広かったそうですが、相続で目減りして1400坪も売却したとか。いまは広めの一軒家という程度の大きさになってしまっています。維持、保存って、難しいんですね。

2011/07/21(木) 21:51:22 | URL | [ 編集]

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
http://kapparismk.blog83.fc2.com/tb.php/511-d85fec01
 |  HOME  |